東宝 映画トピックス
江國香織さん原作「東京タワー」完成記者会見
Date: 2004.11.17.
From: http://www.toho.co.jp/
URL: http://www.toho.co.jp/movienews/0411/03tokyotower_kh.html
江國香織さんの同名小説が原作となった、美しい人妻と21歳の青年が織りなす純愛映画「東京タワー」。この映画の完成記者会見が、11月17日、東京・港区の東京プリンスホテルにて、監督と主要キャストを迎えて豪華に行われました。
今回記者会見に登場したのは、源孝志監督に加え、人妻と青年というカップルを共に演じた黒木瞳さん、岡田准一さんと、寺島しのぶさん、松本潤さんの5名。それぞれ、映画のストーリーに合わせた恋愛感などを語りました。
また、会見終了後、本物の東京タワーと、東京タワーを模った高さ2メートル50センチの氷像をバックに写真撮影が行われました。ナイアガラと呼ばれる滝のような花火も登場し、華やかさに彩りを添えていました。
【記者会見(挨拶順) 】
黒木瞳さん(浅野詩史:あさのしふみ役)
こんばんは。つるべ落としの秋の暮れに、お集まりいただきましてありがとうございます。
私はこの作品に出会って、「女に生まれてよかったな、女はいくつになっても恋をするんだな」と思いました。この映画は、恋を知るすべての女性に観ていただきたいと思います。
また、今回ダイナミックな美しさを見せてくれた寺島さんと、松本潤さんとの素敵なシーンを観て、私自身も感動しました。世の中の女性に、「これからはこういう恋愛があってもいいのではないか」と、エールを送りたくなる映画です。よろしくお願いします。
岡田准一さん(小島透役)
岡田准一です。今日はお忙しい中、本当にありがとうございます。
この映画では、黒木さん演じる詩史に、ただ一身に愛を傾ける透という役を演じました。先程この作品を観た方が「大人のおとぎ話だね」とおっしゃていましたが、まさにその通りの、夢のある映画になっていると思います。
今回のように、これからもいろいろな役に挑戦していきたいと思います。ぜひ観て下さい。
松本潤さん(大原耕二役)
こんばんは。大原耕二役を演じた松本潤です。先程司会者の方から「大いにもてて役得だったのではないでしょうか」という紹介がありましたが、本当にその通りで、いろいろな方と恋愛ができた、非常に幸せな現場でした(笑)。実際にはそんな経験はありませんから。
この2組の恋愛は非常に大人っぽい雰囲気で、僕自身も役を演じながら様々なことを感じました。僕達と同じ年代の若い人や、劇中に登場するような人妻の人など、いろいろな人にこの映画を観ていただき、恋愛について頭で考えるのではなく、心で感じてほしいと思います。
そして寺島さんといろいろなラブシーンがありますが、人間の本能的な部分をさらけ出してるので、そういうところも観ていただきたいと思います。……失礼しました(会場笑)。
寺島しのぶさん(川野喜美子役)
こんばんは。今回の映画では、年下の男性に惹かれて、身も心もどんどん大胆になっていく主婦という、とてもやりがいのある役を演じました。
フラメンコを踊るシーンのために2週間ほど練習しましたが、それ以来はまってしまい、これからもずっとやり続けたいと思っています。そのようなダンスに出会えたことが一番嬉しかったです。
そして21歳とは思えない松本君の色っぽさに、メロメロしながら撮影していました。ファンの方に怒られてしまいそうで、今からドキドキしています(笑)。
この「東京タワー」は、東京という街が本当に綺麗に映っています。東京に行ったことのない方は「東京に行ってみたいな」と思うでしょうし、東京に住んでいる方は「こういうところに住んいでるのか」と思われることでしょう。これも素晴らしいスタッフの皆さんが作った結果です。ぜひご覧になって下さい。
源孝志監督
今回が映画初監督となる源です。まずこの場をお借りして、「この人しかない」という素晴らしいキャストを揃えてくれたスタッフに、お礼を述べたいと思います。どうもありがとうございました。 この映画の企画が立ち上がってから、完成するまでに2年ほどかかったので、僕としてもいろいろな思いがある作品になりました。
江國さんの原作は、もっと複雑で、透明感があって、でも少し不機嫌という世界観で描かれています。この世界観を壊さないように、そしてたくさんの方に観ていただいけるように、純粋でシンプルなラブストーリにしようと思いました。
この前行った試写に江國さんがいらっしゃって、「どうでしたか?」とお伺いしたら「純粋で野蛮な映画ね」とおっしゃっていました(笑)。これは僕達が最初から狙っていたことなので、作品として成功したのではないでしょうか。ぜひ皆様にご覧いただきたいと思います。よろしくお願いします。
【マスコミによる質疑応答 】
Q:この作品は東京タワーが非常に美しく描かれていますが、皆さんにとって「東京タワー」とはどのような存在でしょうか?
寺島さん:
私の中では、東京タワーの中にあるろう人形館で、人形が怖くて泣いた記憶が一番印象に残ってますね。その他ですと、自宅が近いので、いつも東京タワーを眺めています。
松本さん:
シンボルである気もしますが、普通の綺麗な建物のような気もしますし……。東京タワーを他の物にたとえようとしても、たとえれらませんよね。東京タワーは東京タワーだな、という感じです(会場笑)。
黒木さん:
私にとっては夢のシンボルのようなもので、上京したときに東京タワーを見ながら「早く映画に出たいな」と思っていました。今でも大好きな場所であり、大好きな物であり、最近ではよく遊びに行きます。
この映画のクライマックスシーンの撮影でパリへ行ったとき、エッフェル塔を見ました。そして「あ、東京タワーが勝った!」と思いました(笑)。東京タワーは本当に綺麗だと思います。
岡田さん:
僕は大阪出身なので、「東京」といえば「東京タワー」という感じがします。東京に来たときに一番最初に行った場所が東京タワーでした。
源監督:
僕も黒木さんや岡田君と同じく地方出身者ですので、「東京タワー」というと「東京のシンボル」という感じがとても強いです。今回の作品の中でも、「2組の恋愛を鷹揚に見守っている東京の守護神」というイメージで描きました。そのような雰囲気が少しでも出ていれば嬉しいです。
Q:今回の撮影や今までの経験を通して、この映画のキャッチコピーである「恋はするものじゃなくて、落ちるものだ」という感覚を実感した瞬間があれば教えて下さい。まず監督からお願いします。
源監督:
僕の話をしても皆さんは喜ばないでしょう(会場笑)。そうですね、8年前に家内と出会ったときでしょうか。
寺島さん:
恋は落ちるときもあれば、落とすときもある、というものではないでしょうか(会場笑)。
松本さん:
恋には「落ちる」ものと「する」ものと、両方あるのかな、と思います。僕は「落ちる」という感覚を経験したことがないので、単純に「落ちてみたい」とは思いますね。
今回は恋に落ちる役でした。というよりも、寺島さん演じる喜美子に、恋に落とされたのかもしれないですね(会場笑)。
岡田さん:
僕は、恋に落ちて、周りが見えなくなるのはいけないことだと思っています。
黒木さん:
恋には何度も落ちました(笑)。これからも落ち続けたいと思います。なんちゃって(会場笑)。
Q:この映画のように、20歳の年の差がある人と恋愛する可能性は、現実にあると思いますか?
岡田さん:
それではまず監督から一言(会場笑)。
源監督:
もう僕の年だと、20歳年上はかなり厳しいですね(会場笑)。でも劇中の2組のカップルは、肉体的な部分だけではなく、精神的な部分でもつながっていると思います。
岡田さん:
有り得るかもしれませんね。
黒木さん:
可能性はあるでしょうし、いつも恋はしていたいと思います。
松本さん:
有り得たら面白いと思います。でも今まで、あまり年齢について意識したことはありません。その人自身が好きならば、年齢はあまり関係ないのかな、と思います。
寺島さん:
有り得るんじゃないでしょうか。年下の男性と恋愛すると、女性は美しくいられるような気がしますし、いいことだ思います。でも精神的な結び付きがあれば、年の差はあまり感じないのではないでしょうか。
出会ったときに「いくつ?」と聞くのは、日本人の風習なのかもしれませんね。欧米では年齢はあまり関係ありませんから。
Q:この映画は2組のカップルのラブシーンも話題になってますが、感想などをお聞かせ下さい。
松本さん:
(相手役の寺島さんに)どうでした?
寺島さん:
松本君は女性の扱いすごくがうまいので、きっといろいろな経験をされてるんだな、と自分なりに想像していました(笑)。
松本さん:
ちょっと待って下さいよ。そんなことありません(会場笑)。
岡田さん:
僕は黒木さんにリードしてもらいました。
黒木さん:
いえ、岡田君にリードしてもらって、手取り足取り教えてもらいました(笑)。やはり年下の方とのラブシーンなので、そのような雰囲気を見せられたらいいな、と思いながら演じました。
Q:撮影現場での面白かったことや、心に残ったエピソードをお聞かせ下さい。
寺島さん:
私が演じる喜美子と松本君演じる耕二がラブホテルに行って、ジャグジーで桃をかじるシーンがあるんですが、松本君はそのシーンの「汁がたれるよ」というセリフを、どういうふうに言うんだろうと思っていました。でもさらりと言ったので、やっぱり素晴らしい恋愛を経験をしてるんだな、と思いました(会場笑)。
松本さん:
いやいや(笑)。
この「東京タワー」は、とても幸せな現場でした。僕は撮影をしながら、一人一人が「皆で一つのものを作ろう」という意識を持っていることを肌で感じていました。そして実際出来上がった作品を観て「なんて綺麗なんだろう」思い、一カ月半から二カ月ぐらいの撮影期間が、とてもいい時間だったことを実感しました。
岡田さん:
撮影中大事件がありました。劇中に、僕が演じる透が、詩史からもらったペンダントをずっと持っているという設定があります。撮影で使用したペンダントは黒木さんの私物だったのですが、あるとき屋上から落としてしまいました。現場は大騒ぎになって、皆で血眼になって探したんですよ(会場笑)。
監督:
それは黒木さんには内緒だって言ったじゃない(笑)。
岡田さん:
言っちゃいました。すみません、落としました。
黒木さん:
その話は今日初めて聞きました(会場笑)。
とにかく切ない恋の話なので、撮影中特別に面白いエピソードはありませんでした。でもパリの撮影時に、岡田君が私の買い物の時間がないからといって、チョコレートを買って来てくれたんです。それが一番嬉しかったですね。
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