2006年4月19日水曜日

interview

野田秀樹作 蜷川幸雄演出 「いっぺんに 来ちゃった!」
  Date: 2006.04.19.
  From: 読売新聞
  By: 多葉田聡
  URL: http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/stage/theater/20060419et08.htm



人気グループ、嵐の松本潤主演の舞台「白夜の女騎士(ワルキューレ)」が、5月7日から30日まで東京・渋谷のシアターコクーンで上演される。劇団夢の遊眠社時代の野田秀樹作品を、蜷川幸雄が演出する話題の舞台だ。

「ここ4、5年は見ていない作品がないほど」蜷川の舞台を見続けてきたという松本。同じ嵐の二宮和也ら同世代の若手が次々と挑戦している蜷川作品に、「いつか自分もご一緒したいと思っていた」と話す。

ワーグナーのオペラ「ニーベルングの指環」を下敷きにした「白夜――」は、1986年に東京の代々木体育館で上演され、計3万人近くを集めたことでも有名。神話を題材にした神や巨人たちの争いに、ライト兄弟や織田信長まで登場する、いかにも野田らしい奇想天外な作品だ。野田作品も数多く見てきた松本も、最初は「何なんだろう」と戸惑ったという。

「スピード、迫力、言葉遊び……。いきなり全然違う異空間に飛んだり、すごくエネルギーがあって、温度が高い。野田さんは言いたい真実を隠したり、笑いと組み合わせたりする印象もあって、難解度が高い」

映画やテレビの撮影では事前にせりふを覚え、現場に台本を持ち込まないという松本。今回も、けいこが始まる前にすべて覚えようとしたが、あまりの難しさに「半分ぐらいしか入らなかった」と苦笑する。

「しかも蜷川さんがどんどんけいこを進めるから、3日目ぐらいで貯金が無くなった。へこみますよ。けいこ場には蜷川さんしかいないけど、見えない野田さんとも闘っている感じ。お二人と仕事をできるのはすごく幸せではあるが、いっぺんに来ちゃうとは」

そうぼやきながらも、笑みを浮かべる余裕があるのは、この1年ほどで自分が成長したことを実感しているからだ。

「昨年の舞台『エデンの東』に出演したころから、肩に力を入れ過ぎず、ほかの人の意見も受け入れられるようになった。周りに目を向け、面白い人と一緒に仕事をできたらと思えるようになった」

22歳。ジャニーズ事務所の後輩、KAT―TUNらとテレビ番組で共演する際、兄貴分として、余裕を持って振る舞えるようになった自分を「丸くなった」と表現する。

「せっかく丸くなったのに、今回の舞台は感性を研ぎ澄まされるばかりで、どんどん鋭くなって行く感じ。でも、10代でいろんなことを考え、キャパシティー(容量)が広がったからこそ、逆に鋭くすることもできる。10代で、この舞台はできなかったでしょうね」

大人になった“マツジュン”が見られそうだ。共演は鈴木杏、勝村政信、杉本哲太ら。当日券あり。(電)03・3477・3244。

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