特別座談会
青春映画、というよりは
僕らの日常を切り取った映画ですね
Date: 2002.10.19.
From: キネマ旬報 1367号
By: 石津文子
URL: http://www.kinejun.com/kinema/bkno/200211_1.html
数々のアイドルたちを輩出するレコードメーカーであるジェイ・ストームが、映画に進出した。その第1回作品「ピカ☆ンチ LIFE IS HARD だけど HAPPY」で主演する嵐は、99年にCDデビュー以降、人気もさることながら着々と実力を蓄えてきた押しも押されぬトップ・アイドル。嵐としては初となる映画主演に際して、「ピカ☆ンチ」のこと、そして、彼らの素顔の一面を語ってもらった。
映画は祭!
嵐の好きな作品は?
――相葉さんと松本さん以外は、映画初出演ですね。
櫻井 最初は映画ということで構えてたんですけど、堤さんの狙いもあって、現場はドラマの撮影とそれほど変わらなかったです。だから特別に気負ったり、というのはなかったですね。
二宮 出るほうはそんなに変わらないけれど、お客さんはわざわざ電車乗って映画館に行き、しかもお金払ってまで観てくれる。その甲斐があるものを作りたいとは思いました。もちろん、テレビが無作為というわけじゃないけど。
相葉 自分でも映画に行くとなると、その日の大きな出来事になるし。
松本 一大イベントだよね。
櫻井 祭だ! 祭!(笑)
――映画を観る時間はあるんですか?
櫻井 あります、あります。僕はたまたまですが、単館ものが多いですね。「ゴースト・ドッグ」とか「アメリカン・ヒストリーX」とかが好きです。
大野 「タクシー・ドライバー」も。
――それは櫻井さんが好きなんですか? それとも大野さん?
大野 彼です。
櫻井 えっ? 俺、「タクシー・ドライバー」は観てないよ。(一同爆笑)
大野 観てよ、絶対ハマるよ。
相葉 僕はいろいろ観ます。「少林サッカー」から「アナコンダ」まで。「チャンプ」みたいに泣けるのも好きだし、「ミッション・インポッシブル」は何回観ても面白い。ちょっと前に映画館で観たのは、「ワンス・アンド・フォーエバー」。
大野 僕が観たい映画は……。
二宮 サカナ系の映画だよね。
松本 「ディープ・ブルー」とか。
大野 あれは看板を見て映画館に入ろうとしたんだけど、結局ビデオで観ました。サメ好きなんです。もちろん「ジョーズ」は1から4まで観ました。
櫻井 もちろん、なんだ!?(笑)。
大野 でも「ディープ・ブルー」は現実離れしてた。「ジョーズ」は本当にリアルで、本物のサメかと思うくらいだから。他にも何でも観ますよ。「大脱走」とか。スティーヴ・マックィーンもジェームズ・ガーナーも好き。バイクで飛び越えるところがかっこいいっすよね。あと、土に埋まっちゃう人も…。
――チャールズ・ブロンソン?
大野 そう。それにブルース・リーも全部観てますよ。
櫻井 話飛びすぎ。記者さんが困ってるでしょ?(笑)。
大野 最近の映画は銃をすぐ使うから嫌い。映画は父親の影響が大きいです。
松本 僕は基本的にDVDで観ることが多くて、集めるのが好き。最近も「マルホランド・ドライブ」を買いました。まだ観てないですけど(笑)。買って満足するタイプなんで。
二宮 僕は最近、勉強になるかなと思って「灰とダイヤモンド」を観ました。ゴミ箱で死ぬのが良かった。昔の映画はよく観ます。信頼感があるというか。
大野 「バッファロー'66」も面白かった。爆笑もの。
松本 え、どこで爆笑したの?
相葉 おしっこ我慢するとこでしょ?
大野 そうそう。そこですりゃあいいのに、って思った。(一同爆笑)
櫻井 あのー、「ピカ☆ンチ」の話させてもらっていいですか?(笑)。
メンバーそれぞれの
キャラが活きた作品
――では(笑)。皆さん、なぜ自分がこの役に選ばれたと思いますか。
櫻井 僕は今までヤンキー風に見られたことがなかったし、ドラマでも優等生役が多かったんです。だから(脚本の)河原(雅彦)さんの目のつけどころは違うなあ、と。ただ、内面的なことで言えば、そんなに違いはないかな。
大野 かえって優等生より似合うよね。
相葉 河原さんは僕が一番ニュートラルだ、とおっしゃってたんです。でも「ニュートラルってなんですか?」って聞けずに終わってしまいました(笑)。
二宮 車でギアが何にも入ってないときがニュートラルでしょ。
相葉 そうか。1速でも2速でもない、ってことね。
櫻井 でも意外に頑固ですけどね。
二宮 あと、わからないものをそのままにしておく癖がある。彼は勢いで乗り切ろうとするから(笑)。
松本 相葉ちゃんはニュートラルな部分もあるけど、それだけじゃないよね。瞬という役も1速にも2速にも入っているときがあるわけだし。相葉ちゃんの場合はトップのときが多いけど。
相葉 だけど持続力がない(笑)。
――大野さんは意外な形で“男”になりますよね。とてもオイシイ役でしたね。
大野 僕はあの役でよかった。いつもああいう役なんです。
二宮 あれは大野君じゃなかったら出来ないよ。
櫻井 でも大野君のことは僕らもいまだに掴めないよね。あんなに映画観てるって、今日初めて知ったもん。
松本 僕は思い切り格好悪い役をやりたかった。ああいう役って僕らのところにはあまり来ないから、これはチャンスだと。せっかく嵐5人で出ているのだから、いつもと同じことをやらなくてもいいと思うし、この映画を観て、今後、僕にこういう役をやらせたい、という人が出てきてくださるかもしれないし。
櫻井 でも僕らといるときはいつもあんな感じですよ(笑)。
二宮 そんなに外れてはないよね。
松本 実際、自分に全く無いものではなくて、持っているところを大げさにやっているわけだし。
相葉 楽しくやってましたよね。
――琢磨はクールな役で、わりと二宮さんのイメージに近い気がしますが。
櫻井 普段は裸で部屋うろつきまわるようなヤツですよ(笑)。
二宮 今回は、自分と役を近づける、自分と役をリンクさせていく、ということをやりたかった。僕も脚本に書かれている状況しか琢磨君のことはわからないけど、AVをみんなで観るシーンでは僕がビデオを借りてきたわけだから、当然返しに行くのも僕だとか、お芝居には出てこないことを想像しながら演じられたのが、面白かったです。
松本 そういうのって楽しいよね。
――監督は青春映画を作りたかった、とおっしゃっていましたが、青春ということを意識しましたか?
櫻井 とにかく面白いものにしよう、わざわざ足を運んでくれたお客さんが満足してくれる映画にしたい、としか考えてなかった。青春というか、僕らの日常を切り取ったような映画でしたから。
松本 青春って、いろんなことを知ることじゃないですか。
大野 ここは太字でお願いします(笑)。
櫻井 でも当事者にはわからないですよね。終わってから、あのときが青春だなって思うんだろうし。
――全員で映画に出てみて、お互いのことをどう感じましたか。
松本 君(櫻井)は役作りの姿勢がよかった。これからも頑張るように(笑)。
二宮 君(大野)はね、サメに対する姿勢がよかった(笑)。
大野 松本さんの思い切った、堂々としたところが僕は好きだった。
相葉 僕は二宮さんのスケボーに感動しました。よくやったな、と。
櫻井 相葉ちゃんの受験すると決めてからの暴走ぶりが好きです。で、ニノ、本当に大野君はサメでいいの?(笑)
二宮 いや。大野君の顔がいい。本当に、一つの核になってます。
相葉 そう、微妙なところがうまい。
櫻井 それぞれキャラを濃くしようと頑張ったので、そこをぜひ観て下さい。
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