2002年10月20日日曜日

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日曜日のヒーロー 第334回 井ノ原快彦
マンモス団地が原点

  Date: 2002.10.20.
  From: 日刊スポーツ
  By: 笹森文彦、船山元一
  URL: http://www.nikkansports.com/news/entert/entert-etc3/2002/sun021020.html


「白馬に乗った王子様」のイメージではない。V6の井ノ原快彦(26)。1万人以上のファンの前で女性水着姿になったり、子供番組の影響から「イノッチ」の愛称で小さい子にも親しまれている。それでいながら、格好良く歌い踊り、重いテーマの舞台も見事に演じきる。マンモス団地で育った経験が、そんな異色アイドルの原点。西部警察の大門軍団にあこがれた少年の心を今も持ち続ける、エンターテイナーである。


6歳から19歳まで

6歳から19歳まで、東京・品川の世帯数約6000、69棟もあるマンモス団地で育った。多感な時期の思い出がこの空間に凝縮され、井ノ原快彦という青年を育てた。

井ノ原 敷地内に小学校が3つ、中学校が2つ、学童保育が2つあって、もうだいたい生徒の顔が分かるんです。目の前が学校で、誰かが遊んでいたら家の窓から見えるので、約束していなくても「あっ、遊んでいる」って降りていく感じ。逆に、そこで嫌われちゃったりすると取り戻すのが大変。学校でも誰かとケンカしちゃったりすると遊ぶのにも苦労するし、悪さすると親にすぐバレる。隠し事のできない町でして(苦笑)。だから、幼いころから社会に出てからの人間関係で役立つことを身に着けましたね(笑い)。

井ノ原のそんな生きざまが映画になった。自分で原案を担当した「ピカ☆ンチ」で、18日に東京・新大久保の東京グローブ座で公開された。ストーリーは、小・中・高校時代をこのマンモス団地で過ごした井ノ原自身の思い出がもとになっている。河原雅彦脚本、堤幸彦監督というヒットメーカー2人が手を組み製作された。同映画はジャニーズ事務所の自主製作映画第1弾で、後輩グループ嵐の初主演映画でもある。

井ノ原 原案者になっているんですけど、本当にいつの間にかバ~って話が進んでしまって。中には(僕が)脚本書いたぐらいに勘違いしている人もいて「いや、違うんです」って訂正して歩いている感じです(苦笑)。

タイトルは「青春とはピカイチでハレンチなものである」を略した造語。今年2月、スタッフと食事中、井ノ原が何気なく語った団地の思い出話がおもしろくて、当時検討されていた嵐の映画プロジェクトに採用され、トントン拍子に映画化が実現した。

登場人物には井ノ原の親友など実在の人がおり、エピソードにも実体験が含まれている。嵐のメンバー5人が演じるキャラクターにも井ノ原本人が息づいている。

井ノ原 いやあ、もう、いやいや(恐縮しきり)。嵐が格好良すぎるし、河原さんもデフォルメしてくれたので、自分の中では違う話に見えてくるんですけど(笑い)。こんな格好良くなかったですもん。

映画の舞台も団地周辺。井ノ原本人も、少しだが出演している。役柄は桜井翔(20)演じる暴走族の兄で「鮫洲一家」の元総長。サングラスでヤンキー座りも見せる。

井ノ原 あこがれ、ありましたねえ。でも基本的に自転車だったんで(笑い)。バイク買う金もなければ、免許も取っていなかったし、自転車かスケボーだったですね。僕らは都心に住んでいるくせにおしゃれとか分からないし、私立にバス通学している子にあこがれたりして。いつも、若者特有のエロ話してた。本当に、普通の青春が刻み込まれた映画で、見る人には、男の子って実際こうなんですよってことがよく分かると思う。大人の男性には、きっと懐かしいって、思ってもらえる。

「青春とはバカだけど素晴らしい」が原案で伝えたかったことという。映画には「大人になっても屋形船には乗るもんか」というセリフが出てくる。当時、井ノ原が口にした、大人への反発心の表現だった。

井ノ原 今考えると大人への反発も、大人全体が悪いんじゃなくて、自分たちが反抗するパワーを持っていたということ。そういう意味では、どこかに幼いころと違ったパワーを持ち続けていたい。納得できないという気持ちは、僕たちの世界(芸能界)ではいいものを生み出す力になっていくと思う。あと友達は大切。僕も一応コンサートが満員になっちゃったりするんだぜって思うんだけど、友達はいまだに「コンビニ行ってくれよ」って。「ちょっと待ってくれよ、オレ、V6だぞ」って思うけど(笑い)そんな関係、最高ですよね。


◆映画「ピカ☆ンチ」 嵐の相葉雅紀(19)桜井翔、松本潤(19)大野智(21)二宮和也(19)が演じる高校生5人組の青春物語。共演は山崎一(45)伴杏里(17)田山涼成(51)秋山菜津子(36)ら。主題歌は嵐の「PIKA☆NCHI」

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