FOREVER YOUNG ジェームス・ディーン 没後50年
Date: 2005.04.01.
From: 読売新聞
By: 増沢一彦、田中聡
URL: http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/cinema/feature/fe5040101.htm
■日米で記念企画続々
日本…「理由なき反抗」など舞台化 米国…ドキュメンタリー映画製作
米国の俳優、ジェームス・ディーンが、24歳の若さで事故死してから50年。日本で代表作の「理由なき反抗」と「エデンの東」が相次いで舞台化されるほか、米国でもディーンをしのぶイベントなどが行われる。“伝説のスター”が今年、改めて光り輝く。
ディーンの誕生日でもある2月8日、日米で、没後50年に関連した会見が別々に開かれた。
東京のホテルで行われたのは、アイドルグループ「嵐」の二宮和也と松本潤がそれぞれ主演する「理由なき反抗」と「エデンの東」の舞台発表会見。二宮は、「理由なき反抗」でディーンが着て強烈な印象を残した赤いジャンパーに身を包んで登場した。
一方、米カリフォルニア州バーバンクにあるワーナー・ブラザーズ映画のスタジオでは、世界のマスコミを集めて、日本での舞台化を含む没後50年の記念企画が発表された。
それによると、俳優のマーチン・シーンが語りを務め、ロック歌手のロッド・スチュワートが主題曲を歌う新作ドキュメンタリー「ジェームス・ディーン/フォーエバー・ヤング」が5月のカンヌ映画祭で記念上映され、その後、米国でDVD化される。
また、6月3~5日には、ディーンの生まれ故郷・インディアナ州マリオンなどで、大規模な追悼フェスティバルが開催され、映画上映会やコンサート、カーレースなどが行われる予定だ。
発表会には、ディーンの写真を撮り続けた写真家のフィル・スターンや、友人だった俳優のマーチン・ランドーらがゲストとして参加。思い出を語った。このうち、スターンは「彼は、我々が望む表情やポーズを自然に見せるという天性の才能を持った、最高の被写体だった」と話していた。
■おばちゃまも大ファン
日本は、米国に次いで、ジェームス・ディーン人気が高い国と言われている。今年1月に95歳で亡くなった“小森のおばちゃま”こと映画評論家の小森和子さんも、こよなくディーンを愛した一人だ。養女の晴子さんによると、小森さんは48歳の時を最初に、何度もインディアナ州内の墓を訪ねたという。
「母はお姉さんが優秀な人で、自分がおきゃんだったことから、何かと比べられて育ったそうです。そんな生い立ちが、『エデンの東』でディーンが演じた若者と重なって、彼に強く引かれたのかもしれません」
ゆかりの人たちが集まって、今月12日に「偲(しの)ぶ会」が都内のホテルで行われる。墓参りの時の写真や、ディーンのポスターの前で撮った写真などが会場に飾られる予定だ。
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出演作については今秋、「エデンの東」がワーナー・ホーム・ビデオから初DVD化されるほか、先の「フォーエバー・ヤング」も発売される。
ジェームス・ディーン(James Dean)
1931年生まれ。ニューヨークのアクターズ・スタジオで名演出家リー・ストラスバーグに学び、エリア・カザン監督の目に留まって「エデンの東」(55年)の主役に起用された。この後、「理由なき反抗」「ジャイアンツ」と出演作が続いた。「ジャイアンツ」撮影終了後の55年9月30日、カリフォルニア州で愛車ポルシェ・スパイダーを運転中に交通事故死した。死後、アカデミー賞に2度ノミネートされた。
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■二宮和也「似る、似ない意識しない」
松本 潤「普遍性ある家族の物語」
舞台の「理由なき反抗」(脚本・演出=堤幸彦、脚本=中津留章仁、東京・新大久保の東京グローブ座で4月3~24日、(電)03・3366・4020)に主演する二宮和也と、「エデンの東」(脚本=青木豪、演出=鈴木裕美、同5月1~21日、同)で主人公のキャルを演じる松本潤に聞いた。
二宮は、両親との会話不足から非行に走る17歳のジムを演じる。
「昨年、演出家の蜷川(幸雄)さんに勧められて、何本かジェームス・ディーンの映画を見ました。母ちゃんも見て、『懐かしいね』と話していました」
「若くして亡くなり、伝説になった人ですから、比べられると不利。そう考えると、難しい役ですね。ファッションも(度胸比べの)チキンレースも、今の僕から見ると『昔だなぁ』という感じですけど、力を持て余している17歳、という感じはよく分かりました」
「似る、似ないというのは意識せずに、今、見る人たちが納得できる『理由なき反抗』を作りたい。舞台の方が映画よりも、『大人対子供』の図式が強調されると思います。要領よく生きられない感じや、若気の至りみたいなところをうまく出せればいいですね」
一方、「エデンの東」は、旧約聖書を下敷きにした家族の物語。松本が演じるキャルは、きまじめで温厚な兄と対照的な弟だ。
「この役をやることになって映画を見ました。1人だけ周りと違ったオーラを放っている。やっぱりカッコ良かったですね」
「と言っても、僕はジェームス・ディーンじゃないですから。台本も違うし、キャルという役を舞台上で生きるだけ。あまり頭でっかちにならず、けいこ場でコミュニケーションを取りながら役を作りたい」
「キャルは、どこにでもいる普通の男の子という印象が強い。ことあるごとに出来のいい兄と比較されれば、きっとつらいはず。その意味では、普遍性のある家族の物語だと思う。映画と比べられるのは仕方ないけれど、僕自身は全く新しい作品として臨みたいですね」
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