2007年9月4日火曜日

review

シンプルだけど大事な気持ち
嵐がくれる明日へと進むチカラ
嵐としてはもちろん、それぞれの活動も含めて充実の季節を歩む5人から届けられた「Happiness」!

  Date: 2007.09.04.
  From: Gyao Magazine 10月号
  By:Toko Muroi


嵐が、今年3枚目となるシングル『Happiness』をリリースする。この曲は、2月に発売された『Love so sweet』、5月発売の『We can make it!』に続き、またまたドラマ主題歌。二宮、櫻井の共演で話題のドラマ『山田太郎ものがたり』の主題歌で、すでに馴染んでいる人も多いはずだ。


楽曲は、小気味いいギターサウンドと、嵐5人の「Yeah!Yeah!Yeah!」というノリのよい掛け声でスタート。ドラマのオープニングで二宮、櫻井をはじめとするキャストが華麗なエアギターを披露しているが、確かに自然と体を動かしたくなるような、軽快なイントロだ。そして、カラフルなギターの音色が彩る爽やかなメロディラインに乗せられるのは、友情をテーマにしたポジティブなメッセージ。「向かい風の中で嘆いてるよりも 上手く行く事を想像すればいつの日か変わる時がくる」といった、嵐らしい明るい言葉が心に響く。さらにサビで歌いあげられるのは、「走り出せ 走り出せ 明日を迎えに行こう 君だけの音を聞かせてよ 全部感じてるよ」という、力強い言葉。その言葉には、一緒に未来へと立ち向かおうとする男らしい優しさが満ちている。「騒がしい未来が向こうできっと待ってるから」、だから一緒に走りだそう――。全編通して伝わる前向きなメッセージに、聴いているだけで勇気が湧いてくるようだ。疾走感あふれるメロディと、元気をくれる歌詞。まさに嵐の真骨頂ともいうべき、爽快なロックナンバーだ。

一方、カップリング曲「Still...」は、過去を抱きしめながらも前に進もうとする、ちょっぴり切ない一曲。Aメロは淡々と明るく始まり、メロディアスなサビでは「たぶんあの時僕らは歩き出したんだ 互いに違う道を いつかあの想いが輝き放つ時まで」と、切々と過去、そして未来への想いが歌いあげられる。また、2番にはメンバーのソロパートも用意。ソロパートでは伴奏も静かに流れ、ひとりひとりの個性豊かな声質をじっくりと聴かせてくれる。櫻井のスピード感あふれるラップも聴きどころのひとつ。軽快なリズムにのせて男の心情を生き生きと伝えており、このライトなナンバーに彩りを添えている。夏の終わりにふさわしい、清々しい雰囲気が違うポップチューンに仕上がった。

また初回限定盤には、ひと足早く冬をイメージした失恋ソング「Snowflake」を収録。メンバーひとりひとりが語りかけるように歌うAメロから、ユニゾンで歌われるサビまで。綴られているのは、別れた彼女への切ない想い。雪の降る町を歩いているうちに、別れた彼女との甘い記憶がふとよみがえり、涙がこぼれる。そんな切ない情景を、優しいメロディラインにのせて歌いあげる。サビ部分では、メジャーからマイナーへの転調が美しく、メッセージがしみじみと胸に染みわたる。普段は明るく元気な印象の楽曲が多い嵐が歌うからこそ、失われた時間への悲しみがより際立つ、秀逸なミディアムナンバーだ。


表題作からカップリングまで、全曲に共通しているのは、過去を大切にしつつも、それに縛られることなく未来に向かおうとする強い思い。たとえ失恋ソングだとしても、嵐の曲を聴くと前向きな気持ちになれるから不思議だ。厳しい残暑が続く9月。ちょっとパワーが欲しい!…というときには、ぜひこの一枚を手にしてほしい。

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