WSSという、特別な日々
Date: 2005.03.09.
From: 演劇ぶっく 114号
By: 川口有紀
04年夏に少年隊PLAYZONEで上演されたこの演目を、ジャニーズ事務所の後輩でもある嵐の3人が演じることに。作品の素晴らしさはさることながら、歌、踊りともにかなりの難易度を誇るこの“WSS”に挑んだ経験は、3人にとってかけがえのない4ヶ月をもたらした模様。大阪公演終了後に、その日々を振り返ってもらった。
――少年隊に引き続き、この大作に挑まれた感想は。
櫻井 大変でした! でも、楽しかったかな。やったことないことばかりで、初めて教わることが多かったし。
松本 小学生の頃のような気分でしたね、小さい子が色んな事を覚えていくような感じで。全然知らないことばかりだから。バレエの基礎とかもやったし。9月から稽古してて、4ヶ月でどこまでいけたかはわからないですけど……。
大野 発声も基礎からやったりとか。これまでの舞台とは全然違ってて、新鮮だったけど、ずっと不安でしたよ。アンサンブルの人たちの大半は少年隊のバージョンでもう経験してるから、チームワークもできてて。俺ら3人だけポツーンとしてるの(笑)。
松本 稽古の進行も早かったしね。やっていくうちにやる気を認めてくれて、うち解けて、ここをこうしようと話し合ったりして……徐々にチームワークが増していった感じかな。
櫻井 僕は役柄も第三者的な立場なんですよ。大野だったらジェット団、松潤だったらシャーク団の仲間たちがいて、僕はちょっと浮いてたような(笑)。でも『ウェストサイド~』を作っていく、というでっかい目標がある状況は気持ちよかったですね。
――それぞれのチームで行動してる感じだったんですか?
松本 最初はそんなことはなかったんだけど、途中からシャークはシャーク、ジェットはジェットってまとまりだして。稽古の後飯食いにいくのもそれぞれのグループだったり。
――役柄が日常ににじみだしてきたんですね。
松本 ていうか、稽古がもう日常だったんですよね。本番中は、出る前に舞台袖で大野君と2分くらい睨み合ったり。稽古場で一度、演出のジョーイ・マクニーリーにやるように言われて、これ面白いなと思って。本番中はメンバーっていう感じがしなかったし……舞台裏でも会わなかったしね。この人(大野)、本番前も楽屋から出てこないんですよ。唯一マイクを付ける時に会うチャンスがあるんだけど、そこでも「挨拶しようかな、どうしよう」って2人とも様子をうかがってる(笑)。
大野 2時間くらい前だったら普通に「おはよう」って言えるんだけど……マイク付けるの30分くらい前だからね。
櫻井 それで僕は2人がそういう空気を出してるのを見て、話しかけないようにしようと(笑)。
一生懸命って、こういうこと
――この舞台をやることで、他のお2人に「こんな面があったんだ!」って思ったりした点ってあります?
櫻井 僕、歌とかずっと一人稽古が多かったんですよ。だから初めて2人のプロローグのシーンを見たときは、本当に格好良くてびびりましたね。すげえなこれ、って。
(大野・松本、握手)
松本 リーダー(大野)が仕切ってるのが面白い(笑)。嵐ではただアダ名がリーダーなだけであって仕切ってないのに(笑)、ジェット団をちゃんとリーダーとして仕切ってる。しかもそれも説得力があるんですよ。一番最初から見てるから、2人が徐々に変わっていくのが分かるし。大野君がリフに見える瞬間、翔君がトニーに見える瞬間があって。
大野 松潤とセリフの言い合いとかしてて、相手は松潤なのにこんなにムカつけるんだ、と思いましたもん。ここまで深く役に入ったの、初めてかも。
櫻井 でも、他の仕事とかで5人でいると、嵐なんですよね。他の2人の存在もあるかもしれないけど。その後3人で『ウェスト~』の取材したら……あ、それも嵐だったか(笑)。現場に入ると変わったのかな。
大野 リフとベルナルドは一幕で死んじゃうから、一幕が終わったら2人とも普通になるんですよ。それも面白くて。
松本 一幕終わった後に「おはよう」ってね。3人とも、本当に一生懸命でしたよ。「一生懸命ってこういうことなんだ」っていうくらい。
10年後のWSS!?
――公演が終わった今、思うことは?
松本 懐かしい! まだそんなに経ってないのに、すごく懐かしいんですよ。
櫻井 こんなに思い入れあったんだ、って今になって思いますね。本番レポートとか雑誌に載ってると、欲しいなって思う。
大野 俺は見たくないな~。見ると『ウェストサイド~』が出てきちゃうから。やっと抜けたんで、できたら今も話したくないくらい(笑)。それだけ思い入れが深いんですよ。曲流れたら普通に歌えるし、普通に踊れる。
――またいつか、この作品をやりたいと思いますか?
櫻井 いつかはチャレンジしたいですよ。でも、それはこないだの作品以上のものができる、と思った時に。だって、年齢的には今がベストだと思うんですよ。役柄と実年齢に近いし。
松本 すぐにはやりたくないですね。いつかまた、できることならやりたい。もう少し経験を積んでから。
大野 俺はヤダ(笑)。
松本 やろうぜ10年後くらいに。膝ついてターンしてくれよ(笑)。
大野 踊りは絶対落ちるもん。やるなら違う役やりたい! Aラブとか、もしくはマリア。
櫻井 楽屋でずっとマリアの歌、歌ってたもんね。メチャクチャ上手いんですよ……って、あんた、男だからね?(笑)
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