『僕は妹に恋をする』
郁役の榮倉奈々さん、安藤尋監督、合同インタビュー
Date: 2006.12.15.
From: http://www.cineref.com/
By: 中西奈津子
URL: http://www.cineref.com/former_work_movie-1.html
双子の兄妹の恋愛という衝撃的な内容にもかかわらず、真剣で切なく純粋な想いを描き600万部の大ヒットコミックとなった青木琴美の「僕は妹に恋をする」。その人気作がついに映画になった!
主役である双子の兄妹・頼と郁には、ドラマや映画において評価の高い『嵐』の松本潤と、ドラマ「ダンドリ。Dance☆Drill」で注目の新人女優、榮倉奈々が扮している。
監督・脚本は「blue」の安藤尋。
その話題作から、キャンペーンのため安藤尋監督と榮倉奈々さんが来阪。07年1月20日(土)の公開に先がけて合同インタビューが行なわれた。
Q:まず始めに監督、原作は読まれたんですよね?
監督:はい。読みました。
Q:その上でこの作品を引き受けられた一番の魅力は?
監督:始めて原作を読んだ時は、そのショッキングな内容に僕もドギマギしてしまったんですが(笑)その中でも「兄と妹」という設定ではあるけれど、一方ではある純粋な恋愛感情というものを大変丁寧に描いているなと。
現代ってタブーとか障害とかあまり無い時代ですが、逆にそういう意味では兄と妹って絶対に成立しえない枷があるわけですよね。この恋愛は成立しえない。そうすると、たぶん最後には終わらざるをえない。
その“終わり”っていうものを二人はどうやって受け入れていくのか?そういう様な自分なりの考えの方向に、ある程度ベクトルをスライドさせられるのであれば、「やれるな」っていうのがあって。そこに興味を持ったっていうのはありますね。
Q:原作には過激なラブシーンがありますが、映画の中ではそういったシーンは直接的には織り込まず、カメラの動きでやセリフで二人の感情を表す方法を取っていますよね。映画ならではのこだわりを盛り込んでいると思うんですが、そういった意味では、ある程度、原作とは切り離した別の作品になっていると言ってもいいと思いますか?
監督:そうですね。まず最初に、原作者の青木さんが「原作から思いっきり離れても構わない。映画として一番成立するものを作ってください」ということを言ってくれたので、それは大きな励みになりましたね。
そして、もともと考えとしてあったのは。例えばラブシーン一つにしても、マンガだとやはり絵柄とかもありますし、そのやっていること自体過激でも、ある程度ファンタジックな部分にスライドさせていける。それと同じことを生身の人間がすると「見てらんねーぜ」とか「いつまでイチャイチャしてるんだ」という話になりかねない(笑)それはやはり映画とマンガの違いだと思うんですよね。
登場人物の魅力的な人物像はもちろん原作から頂いてる訳でなので、そういった意味では、別物のようでつながっているのかなと。でも、映画は映画のオリジナルでもあります。
Q:榮倉さん、演じていて監督の演出はいかがでしたか?
榮倉:そうですね。監督は自分が良いと思うまで何回もやらせてくれて。でも、監督がダメだと思ったら「もう一回」って何回も続くんですね。だから、私は早く監督と同じ気持ちでいたいと思って毎日が挑戦でした。
Q:カメラチェックが全くなくて、キャストのみなさん不安だったとか?なぜチェックを行なわないのですか?
監督:そうですねぇ。僕もテレビとかの場合は、チェックしたりもするんですが、あんまりチェックをすることに対して慣れていないからですかね。画はカメラマンが撮っているんだし、肉眼で見ているものが全てだと思うので。チェックを行なうってことが、あまり僕自身のリズムにないんです。
Q:榮倉さんはチェックが出来ないことは気になりませんでしたか?
榮倉:私は、映画の撮影は今回がほとんど始めてだったので、そんなに違和感はありませんでした。
Q:最初の松本さんとの長回しのキスシーンは、チェックしてみたいなと思いませんでしたか?
榮倉:(笑)チェックしたいなとは思ったことはないですね。見てみたいなと思ったことはありましたけど。でも、監督さんとカメラマンさんが素晴らしいチームワークだったので、安心していました。
Q:この作品の設定を知ったときはいかがでした?戸惑いとかありませんでしたか?
榮倉:どうするんだろう?という不安もありましたけど、最初は映画に出られることがすごく嬉しくて。でも、映画一作品ずっと気持ちを追われているのは初めてだったので、その大変さはやっていく内にどんどんプレッシャーとして掛かってきたりしました。
Q:原作のマンガを読まれた感想は?
榮倉:やっぱり最初はビックリというかドキドキして読んでいたのですが、最後の方は気になっちゃって、話の先が。どういう風になるんだろうと思って、2日くらいで読み終わりましたね。
Q:映画の中で、郁は苦しいと分かっていながらも兄との恋に向かって行きますが、実際その禁断の愛というものが、榮倉さんの目の前にやってきたとします。榮倉さんだったら好きと言う気持ちを出しますか?押さえつけますか?
榮倉:冷静に考えると、やめた方がいいと思いますけれど。きっと、その時にならないと分からない気持ちもあると思います。
Q:松本さんと共演されていかがでしたか?
榮倉:現場でよく監督と相談されていて、「映画ってこういう風に作っていくんだ」ということを教えてもらいました。スゴイ真面目で、お兄さんみたいな人です。
Q:双子という設定でしたが、松本さんと実際に似ているなと感じたところとかありますか?
榮倉:う~ん、似ているところ・・。ないですね(笑)
Q:思い出に残っているシーンは?
榮倉:平岡くんとの水族館のシーンは本当にキレイで、また行きたいなと思いました。
Q:監督、榮倉さんをこのキャラクターに当てはめた理由は?
監督:やっぱり、ピュアさですね。題材が題材だけに、兄と妹に焦点を絞りすぎると、話が暗い方向に行って影が強くなり過ぎたり、ジメッとしてしまう可能性があった。そこからもう一つ越えた恋愛感情を表現したかったんです。榮倉さんには余計に付いているものが無いので、彼女ならもう一つ普遍的な方向の恋愛を見せてくれるんじゃないかと思いお願いしました。
Q:松本さんについてはどうですか?
監督:最初、原作読んだとき「誰やるねんコレ」って正直思ったんですけど(笑)「いねーよ」って。でも、やっぱり松本さんと始めて会った時に、彼なら出来るんだろうなと、直感としてあったんですよ。彼自身は人間くさい部分もすごく持っている、けど、それと同時にマンガの主人公をポッとやってもピタッとハマってしまう。ピュアで人間らしい部分と、それを越えた部分を同時に持っているので、お願いしたいなと思いました。
Q:監督からみて主演二人の似ている部分とか、カメラを通して分かったこととかありましたか?
監督:似ている部分といえば、背が一緒くらいですね(笑)見事に。僕自身はどこか双子だから似た部分を作ろうとか、似せるということに興味なかったんですよね。もちろん兄弟として見せたいというのはありましたけど。でも、2人は現場を重ねるほど、だんだん兄弟に見えてきたし、二人もやっぱり意識的に兄弟の役ということで、ある近づき方をしてくれたのかなと。それはすごく助かりました。
Q:榮倉さん、郁役を演じて共感できた点と共感できない点は?
榮倉:好きな人が居たらやっぱりずっと一緒にいたいし、ずっと笑いあっていたいんで。どんな恋でもそうだと思うんですよ。でも郁ちゃんとしてじゃなくて、第三者として見ていても共感できるなというのは、二人で居るときはスゴイ幸せだけど、だから見えなくなっている所もあって、他の人に何か言われたりとか、ふとした時に気付くその寂しさとかには共感できたりしましたね。
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