2008年4月17日木曜日

press conference

東宝 映画トピックス
コミカルなトークに客席爆笑!「隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS」ジャパンプレミア

  Date: 2008.04.17.
  From: http://www.toho.co.jp/
  URL: http://www.toho.co.jp/movienews/0804/06kakusitoride_sp.html



今から半世紀前の1958年、巨匠・黒澤明監督が創り上げ、あのジョージ・ルーカス監督の「STAR WARS」シリーズの元ネタになったことでも有名な「隠し砦の三悪人」が、「ローレライ」「日本沈没」のヒットメーカー、樋口真嗣監督の手により「隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS」として、現代に蘇りました。人気グループ・嵐の松本 潤さんをはじめ豪華キャストが結集。戦国時代を舞台に、長澤まさみさん演じる美しい姫と莫大な黄金をめぐって壮絶な逃走劇を繰り広げる、痛快無比のエンターテインメント冒険活劇です。

4月17日、東京・水道橋のJCB HALLにて、本作品のジャパンプレミアが開催され、主演の松本さん、長澤さん、阿部 寛さん、宮川大輔さん、樋口監督が記者会見を行いました。また、あいにくの雨にもかかわらず詰めかけた2000人ものお客様を前に舞台挨拶も行われ、会場は大きな拍手で包まれました。宮川さんが撮影中に起こった「すべらない話」を披露するなど、和気あいあいとした雰囲気で盛り上がったジャパンプレミアの模様をレポート致します。


【 記者会見 (挨拶順) 】

松本 潤さん(武蔵役)

松本 潤です。本日はお足下のお悪い中お集り頂き、感謝してます。ありがとうございます。よろしくお願いします。


長澤まさみさん(雪姫役)

雪姫を演じました、長澤まさみです。今日はありがとうございます。よろしくお願いします。                     


阿部 寛さん(真壁六郎太役)

今日はありがとうございます。真壁六郎太の役をやらせて頂きました。よろしくお願いします。


宮川大輔さん(新八役)

新八役に大抜擢されました、宮川大輔です。今日は雨の中、本当にありがとうございます。よろしくお願い致します。


樋口真嗣監督

監督に抜擢されました、樋口です(会場笑)。本日は雨の中お集まり頂き、ありがとうございます。この後外に出るので、カメラマンの皆さん、雨養生の準備をよろしくお願いします(会場笑)。


【 質疑応答 】

MC:質疑応答の前に皆様にニュースをお知らせしたいと思います。この「隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS」が、あのジョージ・ルーカスやロバート・ゼメキスらハリウッドで活躍する監督達が卒業しました、アメリカ・ロサンゼルスにあります全米有数の映画芸術学部・南カリフォルニア大学でのプレミア試写会を来週の27日、日本時間では28日に開催することが決定致しました。当日は樋口監督、そして松本 潤さんが参加する予定となっております。映画から始まる日米文化交流イベントとして大きな注目を浴びそうです。それでは質疑応答に入りたいと思います。

MC:普段の松本さんからは想像できないようなコスチュームとメイクでしたけれども、最初に説明を聞いたときはいかがでしたか?

松本 潤さん(武蔵役):
僕は時代劇自体が初めてで、綺麗な侍の格好も今までしたことがあるわけではなかったので、何が普通なのかが分からなかったんです。僕の中で時代劇といえば、今のところ、この「隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS」がベーシックなんで、違和感はなかったですね。

MC:あのメイクをされていて、鏡に映った自分を見て、率直にどう思われましたか?

松本さん:
すごく違和感なく見られましたね。メイクもそうですし、カツラを着けることも、コスチュームを着ることもそうなんですけど、すごく助けてもらった印象がありますね。時代劇は初めてなので、その世界に入っていく上で、そういう色んな要素を少しずつお借りして役に入っていった気がします。

MC:映画の中にすーっと入っていくことが出来たということですか?

松本さん:
そうですね。時代もやっぱり違うし、今まで僕がやらせていただいた現代劇とは全く違う世界観だったので、そういう意味では異空間に飛ぶ材料がすごく沢山あって、色々な面で皆さんに力をお借りしてその世界に入れたと思います。

MC:雪姫は男勝りなコスチュームでしたが、長澤さん自身はどのようにお感じになりましたか?

長澤さん:
ある事情があって男装しなければいけないというので、普通は女性が着ない衣裳や小物みたいなものが多々あるんですけれど、そういうものを着けると自然と男っぽくなった気がして、格好よくそこに立っていることが出来るなと思いました。本当にそれが男の人がしてる格好なのかというと必ずしもそうではないんですが、男の子になった気分で居心地が良かったです。

MC:長澤さんの人生の中で男言葉なんて使ったことはありますか?

長澤さん:
うーん……たまに言ってたかもしれない(会場笑)。

MC:ということは、長澤さんもすんなり映画の中に入れましたか?

長澤さん:
はい。

MC:阿部さんは侍の中の侍という感じの役ですが、意識されたことなどありますか?

阿部 寛さん(真壁六郎太役):
意識されたこと? 意識……?(会場笑)

松本さん:
僕を見られても(笑)。

阿部さん:
何を意識したのか(笑)。4人で旅することになって、半分脅して引き連れて行くわけですが、それはある任務があったからなんですね。ただ、とにかくこの役を演じる上で恵まれていたのは、僕は体がでかいですから、上からの威圧感みたいなものは身体だけで表現できるなと。意識としては、とにかく怖い侍であろうと心がけたくらいですかね。

MC:本当に恐そうでした。皆さんと共演されて何かお感じになったことがありますか?

阿部さん:
いやあ、ライバルですからね……嘘です(会場笑)。

馬に乗りながらする殺陣のシーンがあって、それを半年ぐらい前から練習してたんですよ。僕が(乗馬を)やってるところで、忙しい松本君とかが、僕ほど馬に乗るシーンは多くないのにものすごい回数通って来られてて。もちろん宮川さんも長澤さんもそうなんですけど、皆が撮影に入る前に、まず乗馬の練習から入れたんです。だから、現場の雰囲気も前向きな、とにかくやっていく、作っていこうっていうところから入れて、大変良かったと思います。

MC:宮川さん演じる新八は、武蔵と見事なコンビでしたね。

宮川大輔さん(新八役):
そうですねえ。ものすごく早目に潤と仲良くなれたんで、普通に潤と喋ってる感じとか、ご飯食べに行ってる感じとかがいい感じに出てたんとちゃうかな、と思いますね。

MC:松本さんとはもう「潤」と呼ぶ仲なんですか?

宮川さん:
そうですね。「潤!」ですね(会場笑)。

MC:その辺り、松本さんはどのようにお考えなんですか?

松本さん:
まあ、しょうがないな、と(会場笑)。

宮川さん:
しょうがない、じゃあないでしょ。そこは「潤」で(会場笑)。えー、ちょい若干、噛んだけれども(会場笑)。

松本さん:
いやあ、普段は全然「松本君」て言うんですけど(会場笑)。

宮川さん:
いや、言うてないでしょ(会場笑)。おかしいやん、それ。普段「潤」ですよ……ここ「松本君」て言うといた方がよかったんでしょうね。ここの場はね(会場笑)。

MC:こういった大作に出るのはいかがですか?

宮川さん:
いやホンマに、これ、もう大抜擢と言いますか。やっぱり初めにお話頂いて、台本頂いたときに、自分の名前がこんな前にあるっていうことがなかったんで、「これはヤバいな」と。「出来んのか、自分に?」って思って。まずそこが不安になったんですけど、自分で「出来る!」と。「俺はやるぞ!」と。そこでまた決心して、台本めくって、ほんなら新八、新八、新八って台詞があったらまた「ちょっと待てよ」と。「出来るんか」と。「言えんのか、この台詞?」みたいな。んで、ずーっとやってたら、最後「よし出来る! やっぱり俺は」と。「やるぞ!」と。で、また読んでたら……ま、もういいですね(会場笑)。それの繰り返しで、最後はなんか「楽しも」と思いました。

MC:現場の雰囲気が和気あいあいという感じがするんですが、長澤さんいかがでしたか?

長澤さん:
はい、本当に皆さん現場を良くしようと思う方々ばかりだったので、本当に楽しませて頂いて、私はひとりケラケラ笑ってるだけだったな、とちょっと思いますけど(笑)。

MC:松本さんはいかがでした?

松本さん:
すごく楽しかったです。宮川さんが「すべらない話」をしてくれたりとか(会場笑)。

宮川さん:
はい、そうですね。でも二人が笑ってくれたのはド下ネタやったんですよ(会場笑)。ごめんなさい。こんなん言う場じゃないですね(会場笑)。すいません。

MC:監督にまとめていただきますね(笑)。こういった個性的な俳優さん達をまとめる上での気苦労とかあったんじゃないですか?

樋口真嗣監督:
いや、やることは台本に書いてあるし、役そのものは衣裳合わせを何度も重ねるくらいで。あとはこういうばっちい時代劇なんで、“汚し”だけで皆さんすごい支度に時間がかかってましたね。それで時間が経つと、皆さん大概、役がばっちりと入っていて、現場に来たときにはそれぞれのキャラになっていたので苦労も何もなかったです。あとは寒さですね。

長澤さん:
寒かったー!

樋口監督:
今でこそこうやって笑って話せますけど、本当に皆何かあったら殺されるかなっていうようにねぇ……。

松本さん:
そんなことないですよ(笑)。

樋口監督:
あとは薪。これから観る方はぜひ観て頂きたいんですが、俺も最初、背負ってみたんですよ。俺が背負うのは一瞬だから、「大丈夫、これぐらい背負える」と思って。背負えるかどうかじゃなく、問題は背負って歩けるかどうかだったんですが、それを確かめずにOKを出してしまって、実は死ぬほど重かったです。恐らく皆さんの俳優人生の中で、あんなに過酷な目に遭わされたのは初めてではないかと思います。中国のことわざであるんですけど「烏合の衆をまとめるには共通の敵を作れ」と。初めての人達それぞれを一つにまとめるには、共通の敵という私がいればですね、ええ。俺のいないところで皆……。

MC:ちょっと皆さんの(監督を)見る目が冷たくなってきました。

樋口監督:
思い出してきましたね。この辺で止めとこうかなと思いますけど(会場笑)。

MC:阿部さんは相当薪を背負ってましたけど重かったんですか?

阿部さん:
僕のですか? ああ、重かったですね。だけどラッキーだったのは、長ズボンていうんじゃないですけど(笑)、僕はけっこう下まで隠す服だったんで、暖かかったんですよ。ただ、他の皆は半ズボンだったので、すごく寒かっただろうなと思います。

松本さん:
3回ほど衣裳合わせをさせてもらったんですけど、3回とも「これは寒くないですか?」って聞いたんです。でも3回とも返事を濁されて。3回やったんですけど3回とも衣裳自体はそんなに変わってない。汚し具合がどれだけ変わるか、みたいな(会場笑)。もう僕はさらしを巻いて、ボロボロになった着物を上から羽織ってるだけなんで、このへん(胸の辺り)全部、何も着てない状態なんですね。それで11月と12月の山の中で撮影をしなきゃいけなくて、しかも下も短パンじゃないですけど、袴がビリビリに破れちゃって短くなってるやつをはいてるだけだったんで、正直寒かったですね。

宮川さん:
そうですね。僕もそうなんですけど。

松本さん:
宮川さんはまだ、お肉があるんで。

宮川さん:
だいぶ痩せましたよ、これで。戦国時代やから、そんな太った人いーひんよ。

長澤さん:
どんどん太っていったでしょ。

宮川さん:
いや太ってないよ! ご飯も半分にしてたし、いっつも。

松本さん:
いや、でも結果食べてたでしょ(会場笑)。

宮川さん:
これ、結果だんだん太っていったんですね、俺ねぇ(会場笑)。初めはガッツリ痩せたんですよ。

松本さん:
痩せようと思ったんでしょ。

宮川さん:
いやいや……。

松本さん:
で、1回痩せ始めたんですよね。

宮川さん:
そうなんですよ。でも皆さんが来るたんびに、いい差し入れとかいっぱい入れてくれるんですよ。それがもう、うまくてしゃーなかったんで、気ぃついたら食べて食べて、太ってましたね最後。

やっぱ、わらじとかね、あれが辛かったですね、寒すぎて。


【 マスコミとの質疑応答 】

Q:4人のキャストの魅力と、前作と比べて映画の出来栄えを教えて下さい。

樋口監督:
衣裳合わせの頃からずっと役についての話し合いだとか、毎朝の挨拶をしたりだとか、馬に乗ったりとか、役に入る前の準備をする時間がかなり長かったので、皆さんにスケジュールの合間を縫ってなるべく参加してもらうようにしてました。あとやっぱり朝の準備ですよね。

11月、12月で日がすごく短いんで、逆算して朝の3時ぐらいからもう準備に入ってもらったりとか、肉体的にものすごく負担は大きいけれども、普段の生活から、役の中に入るきっかけみたいなものをちょっとずらしてもらったりして、頑張って頂いたことと、あとはやはり私が(演技指導をした)というよりも、脚本に書かれたキャラクターが本当に素晴らしかったと思うし、それを皆さんが的確に読み取って表現して頂いたのを、私はひたすら時間が許す限り撮りまくったと。

ひとつ何かあるとしたら、いっぱい撮りまくったということです。日が暮れるまで撮ってましたから。日が暮れても撮ってました。そのくらい撮ったので、それがやっぱり……もっと新鮮なこと言った方がいいですか?(会場笑)

前作よりも良かったかどうかについては私は答えられないので。前作も良かったけれども、やはり僕は一緒にやった4人の仲間が大好きだということです。

Q:ご自身の「隠し砦」のような場所がありましたら教えて下さい。

松本さん:
まったくないですね(会場笑)。砦ですか?(笑)なんですかねえ。うーん、自分が参ってるときとか、体力的にしんどいときとかによく行ったりするお店とかはあったりしますけど。その辺は謎に包まれた生活をしたいなと思うんで(会場笑)。

Q:3人ともヒゲを生やしてましたが、長澤さんは誰のヒゲが一番好きですか?

長澤さん:
……(笑)。

松本さん:
そんなにヒゲが好きですか? さっきも取材していただきましたけど、なんでそんなにヒゲにこだわるんですか?(会場笑)

長澤さん:
皆さん似合ってらっしゃいましたね(笑)。そうですねえ……どのヒゲがいいか、ですよね?(笑) 皆さん似合ってました!

松本さん:
よかったです。誰も傷つかなくて(笑)。

Q:完成した作品を観ての感想と、監督が得意とするVFXについての感想がございましたら。

宮川さん:
自分らがあんだけ「寒い!」ってなってたんですけど、たまに白い息が出てるシーンとかあるくらいで、画面ではそんなに感じなかったですね。観終わった後はすぐ「アカン! もう1回観たい!」と思いました。自分のとこ観たときにやっぱり「うーん」とかいうのはありましたけど、自分とこはちょっと、こっぱずかしかったと言いますか、でも皆すごいなーと思いましたね。

長澤さん:
そうですね、撮ってるときにCGの部分だったりっていうのは想像の世界で、自分の想像だけでお芝居してたんで、どんなふうになるんだろうと楽しみっていうか、ちゃんとCGに合ったお芝居が出来てるのかな、とか不安があったんです。でも実際観てみたら、作品のスピード感とかリズムにちゃんと乗ってて、「あれ? このシーンだったっけ」と分からないくらいに違和感なくすんなりと入って来てて、あっという間に終わって。すごくスケールが大きくて面白いなと思いました。

松本さん:
すごく面白かったです。自分が出てる作品なので、自分を客観的に観られていないところはあると思うんですけど、自分以外の部分は多分すごくシビアな目で観ていると思うんで、その状態で観て、すごく面白いなと思いました。撮影してる最中にCGの部分だったり、こうなるのかなって想像してたところがあったんですけど、それを二回りも三回りも超える出来栄えで、自分の想像はすごく小ちゃいところにあったなって思うぐらい、スケールが大きいダイナミックな映画に仕上がっていて、すごく面白かったです。

阿部さん:
本当に面白かったです。それとCGがすごくバランスよかったんですよ。CGっていつも恐いなあと思うのは、観てると結構白けたりすることもあるんだけど、今回のCGは、キャラクターの話の支えにどんどんなってくれるようなところがあって、全く邪魔にならないんですよ。CGでしか出来ない突拍子もないような、ちょっとある種笑えるみたいなところもすごく大きく表現してくれたし。

僕ももう20年ぐらい(俳優)やってるんだけど、今回はロケで今まで見たこともないような撮影場所とかも苦心して探して来られてて、そういうの(撮影場所)とCGとのバランスとか、セットも凄かったんですよね。東宝始まって以来のものすごい巨大なセットで。そこら辺のバランスが全てCGと上手くいってて、キャラクターの助けにもなってて、すごくバランスが良くてスピード感があって面白かったです。

Q:樋口監督にとって2作目のリメイクになりますが、作り手としてリメイクに挑む思い、苦労や意義がありましたら教えて下さい。また、オリジナルについてはどのように意識されましたか?

樋口監督:
そうですね、リメイクというか、かつて作られた映画をもう一度作ることはやはり恐いことではあるんですけど、ある意味、このタイトルに自分も選ばれたというようなつもりでいつも臨んでいます。シェイクスピアの戯曲が何回も再演されるのと同じように、映画の脚本というのは何回も繰り返し作られていくであろうものだと思います。そうしたときに、やはり自分としては今作る意味というのを絶えず考えます。今なぜこれを作らなきゃいけないのかを考えた上で、物語をもう一回見直したり、そこに出てくる登場人物をもう一回見直したりして、今作るにふさわしい、今お客さんが観るにふさわしい「隠し砦の三悪人」にしたいなと考えています。

それを作る上で一番の心の支えとなったのは、ここにいる4人のキャストですね。自分以上に物語の中に入ってくれるというか、この4人であればコピーとかカバーではない、新しい「隠し砦の三悪人」になると確信しながら準備に臨めたので、とても良かったです。そこは全く迷いとかそういったものはありませんでした。その迷いのなさが自分の中でどんどん大胆な方向に行ったのも間違いないことであって、それが最終的に、観るお客さんにどのように届くのか、かつての作品を観たことがある人はどう思うか、観たことない人は新鮮な気持ちで観て頂けると思うんですが、どういう風に比べられるかというのは自分にとっては非常に興味深いです。

それと、黒澤監督の「隠し砦」については、ある意味ものすごく大胆な映画だと、改めて思いました。ストーリーを綿密に練り上げたというよりも、出てくる登場人物をいかに魅力的に作り上げて、それをどう動かしていくかというのが、かつての映画のダイナミックなところであって、そこはやはり準備するにあたって大いに真似させて頂いたというか、その勢いだったり意気込みみたいなものは50年前と変わらないつもりで自分も取り組んでみたつもりです。

Q:ロサンゼルスでプレミアが行われるとのことですが、海外の皆さんに観て頂く気持ち、海外公開も含めて望みなどございましたら。

松本さん:
嬉しい驚きです。びっくりしました。「そうなんですか。僕、行くんですか?」みたいな。正直まだ試写をしてる段階で、日本にいる皆さんにもまだ観て頂いてないので、周りの方達がどういう風に評価をするのかっていうのは、アメリカだからということではなく、ドキドキしてる状況ではあります。

本当にこの作品は、黒澤明監督が作った50年前の作品があって、その上で、時代劇の要素だったり、CGとか半世紀経ったことによって進んだ色んな技術だったり、その50年で日本に入って来たハリウッドを含む海外の作品の良さだったり、色んなものを取り入れてミックスして作ったものだと思います。それは今、色んなものが溢れてる世の中だからこそ出来ることだと思うし、そういう時代だからこそやっていいことだと思うので、それがすごくいい形になって作品として表現できたのではないかと僕は思うので、それこそアメリカとかは良く受け取ってくれるんではないかと期待してます。

樋口監督:
私も今から20年前に映画の道を志した頃は、東宝の撮影所に入るか、それともアメリカに渡ってUSC(南カリフォルニア大学)に行くかというですね、2つの選択に迫られて、英語ができなかったんで東宝の撮影所に行ったんですけども(会場笑)、それがこうやって20年の時を経てですね、やっと(アメリカに)行けるというのは、こんな形で行けるというのは非常に誇らしく思いながら、逆にものすごく緊張するところでもあります。普通の映画館で上映するのではなく、実際に映画の勉強をしている学生の皆さんに観て頂くというのは、また違った意味で刺激的な体験になるんではないかと思っています。

あと一つ心配なのはですね、この映画が「スター・ウォーズ」のパクリだと言われるんじゃないかと(会場笑)。

Q:宮川さんは「大抜擢された」と強調されていましたが、大抜擢されたときには、どなたかに報告しましたか? それから、一番大変だったことは何でしょうか?

宮川さん:
一発目に言うたんは誰に言いましたっけ? えーと、あ、吉本の先輩……松本(人志)さんとかですね。「兄さん、僕、大抜擢されました」と。「見て下さい、この台本」みたいな感じでお見せしました。「わあ、すごいなあ。よかったなあ」と言って下さいましたね。

大変やったことは、僕、普段関西弁じゃないですか。それを標準語と言いますか、時代劇の言葉で台詞を言うというところで、アドリブ的な武蔵とのやりとりで、なんかこの言葉言いたいなとか思った時に「これで正しいんかな? これで合うてんのかな?」みたいなときがちょっとありましたけど。まあ、何ていうんですかね、監督も含めて皆で作ってもらったといいますか、自然に楽しんで新八は出来ましたね。

Q:男性に囲まれての撮影で楽しかった思い出がありますか?

長澤さん:
キャストの皆さん4人で食事をしたのですが、焼肉を阿部さんに奢ってもらったのがすごく嬉しかったです(会場笑)。一緒に肉を食べられたことが(笑)。20歳になってから、ドラマとか映画を通して飲みの席がなかったので、この作品でキャストの皆さんと一緒にお酒を飲めたのがすごく嬉しかったし、そこで作品に対する思いとかを喋ったときに、皆で一所懸命やってるってことが年齢関係なく感じられて、頑張ろうと思うきっかけでもあったので。

Q:松本さんは今までとガラリとイメージが変わりましたが、役作りで苦労されたことはありますか?

松本さん:
時代劇は初めてで、どういう風にやるものかが分からなかったので、その時代のこととか、時代劇がどういう風に作られているんだろうというのは、見て研究したりはしました。

Q:思い入れのあるシーンは?

松本さん:
やっぱり最後の方で雪姫を助けに行くところですかね。

Q:阿部さん、焼肉はどうでしたか?

阿部さん:
焼肉? 行きましたね。

松本さん、長澤さん、宮川さん:
ご馳走様でした。ありがとうございました。

阿部さん:
前半の撮影は地方が多かったんですよ。けっこう松本君も飲むのが好きなんでね、「行きますか!?」と(撮影が)終わると言ってくれるんで、僕としてはすごく頼もしくて、「じゃあ、皆で行こうか」っていうような感じで結構行ってましたね。楽しかったです。

Q:姫を守り抜く侍の役ですが、実際の阿部さんと比べて似ている部分がありますか?

阿部さん:
そうですね……。いつも六郎太って、まあ……なんか……まあね(会場笑)。まあ、なんか、あんな感じです、僕いつも。そんなに頼もしくはないですけど(笑)。


■記者会見の後、キャストの皆さんと樋口監督が、劇中に登場する黄金にちなんで「金」に装飾したゴールデン・ロードを歩き、雨の中を集まって下さったお客様の歓声と拍手に、笑顔で応えて下さいました。


【 舞台挨拶(挨拶順) 】

松本 潤さん(武蔵役)

今日はお足下のお悪い中お集まり頂き、ありがとうございます。初めてマスコミ以外の方々に観て頂いたということで、皆さんがどんな感想を持ったのか非常に気になるところなんですが、楽しんで頂けたんだったら良かったなと思います(会場から盛大な拍手)。ありがとうございます。

僕がこの映画をやらせて頂くことになった時にですね、黒澤監督が50年前に撮った「隠し砦の三悪人」を観て、本当に観終わった後に、家の中でDVDで観てたんですけども、スキップして家の中を歩きたくなるような(会場笑)疾走感と爽快感がすごくある映画だったなあと思いました。それと同じような疾走感、爽快感を、観て下さった皆さんが感じてくれれば嬉しいなと思います。これから公開になりますが、もしよろしければ、やらしい話ですけど(会場笑)、宣伝ていうんですか? お願いしたいなと思います。ありがとうございました(会場拍手)。


長澤まさみさん(雪姫役)

新八役を演じました(会場爆笑)。

宮川さん:
違うねえ、違うねえ(会場笑)。

長澤さん:
真壁六郎太役を演じました(会場爆笑)。

宮川さん:
違う違う違う、違うねえ。

松本さん:
(宮川さんに)ハードル上がってきましたよ(会場爆笑)!

宮川さん:
(長澤さんに)最後やりにくいからね、俺(会場爆笑)。まだあるからね。お願いしますよ。

長澤さん:
雪姫役を演じました、長澤まさみです(会場拍手)。皆さん今日はお忙しい中、本当にありがとうございます。この作品は私も観終わった後にドキドキ、ワクワクして、本当に面白くて、「あー、映画観たなあ」という実感があるほどに映画に酔っちゃって、沢山の人にとにかく早く観てもらいたいなあと思ったのが素直な感想です。今までにないほどのスピード感があるエンターテインメント作品という感じで、早く公開しないかなと今もうずうずしてて、今日という日に皆さんに観て頂いたことが本当に嬉しいですし、これからすぐに全国の皆さんに観てもらえたらなあって思います。まあ、やらしい話なんですけど(会場笑)……。

松本さん:
やらしい話ですけどね。申し訳ないですね(笑)。

長澤さん:
いいなぁって思った方は是非とも、帰ったら最低10人の方に薦めて頂けたらなあと。

松本さん:
ノルマが。

長澤さん:
はい、ノルマ1人で10人ということで、どうぞよろしくお願いします(会場拍手)。


阿部 寛さん(真壁六郎太役)

今日は本当にこれだけ多くの方が足をお運び下さいまして、ありがとうございました。雪姫役をやらせて頂きました(会場爆笑)。

松本さん:
わはははは! 姫、でかいですね(会場爆笑)!

阿部さん:
本当に素晴らしい作品に出させて頂きまして。スピード感のある、本当に素晴らしい50年ぶりの「隠し砦」が出来上がったと思います。やらしい話なんですけど(会場笑)、是非ね、20人に(会場拍手)。


宮川大輔さん(新八役)

MC:さあ、お待たせ致しました(会場拍手)!

松本さん:
すべらないですよー(会場笑&拍手)!

宮川さん:
(しばらく考えて)新八役の宮川大輔でございます(客席より「えー」と不満の声)。

松本さん:
すべりましたね。

宮川さん:
スカシやったんですけどね。もうないっしょ、でも。阿部さんがMAXでしょ、そら(会場爆笑)。あと何が残ってるんですか(会場笑)。答を教えて下さい(会場笑)。じゃあ「すべらない話」をひとつやらせていただきます(会場拍手&歓声)。それでご勘弁を。

えーと、「隠し砦」のときのすべらない話なんですけれども。すごく寒かったんですよ毎日。

松本さん:
寒かったですね。

宮川さん:
寒かったです。ほんで、休み時間にね、“ガンガン(ドラム缶)”の火に当たってたんですよ、皆で寒いなー言うてね。ほんだら、潤が、「なんか……焦げ臭くない?」って言うたんですよ。「ん、焦げ臭い? なんにも焦げ臭ないけど」ってパッと見たら、阿部さん燃えてた(会場爆笑&拍手)。阿部さんが衣裳燃やしてはったんですよ。

これで勘弁して頂けますでしょうか?(会場拍手)

MC:阿部さん、燃えてたんですか?

阿部さん:
あのー、六郎太の衣裳ちょっと長いんですよ(会場笑)。ちょっと知らない間に後ろ燃えてて、自分は気づかないでそのままトイレに行こうと思って(会場爆笑)、歩いてたら、燃えてました。慌てて消しました(笑)。ちょっと近づきすぎたんですね。


樋口真嗣監督

えーと、監督役をしました樋口です(会場笑&拍手)。今、すごくプレッシャーを感じてるんですけど。こんだけ皆ドッカンドッカン来ると。俺はあのぅ……。

松本さん:
別に笑いを取らなくていいと思うんですけど(会場笑)。

宮川さん:
そうですよ!

樋口監督:
えー、ということで「裏切り御免」でした(会場から「おおー」とどよめき&拍手)。やらしい話なんですけど(会場笑)、10人に薦めなくていいんで、今日観て「これはどうかな」と思ったことは絶対ネットで書かないで下さい(会場爆笑)。で、良かったなと思ったら20人ぐらいに薦めて下さい。よろしくお願いします(会場拍手)。


■最後に松本さんから皆さんへメッセージを頂きました。

松本さん:
今日は本当にありがとうございました。僕はこの作品に関われたことがすごく誇りですし、皆さんに感謝しています。ありがとうございました。そして、これからより多くの皆さんにこの作品を観て楽しんで頂ければと思います。是非ご協力よろしくお願いします。やらしい話ですけども(会場笑)。ということで、ありがとうございました。気をつけてお帰り下さい。

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